加盟店キーパーズコラム『遺品整理屋は見た！ Vol.52』

 

「何」の選択肢を事前に用意するという気遣い

「何にする？」と相手に伺いを立てることは気遣いのように思えるのですが、この言葉が相手に不快感を与えることもあります。例えば、相手に「何にする？」と聞かれると、ベストな「何」を一生懸命に考えます。
しかし、ベストではないかと考えた「何」を答えると却下され、喧嘩の原因になることが多いと思いませんか？
その理由は、相手に伺いを立てる側の人の多くが、すでに自分の中で「何」の候補を決めている場合が多く、その選択肢から外れた「何」の返答が出てくると、「何で？」という感情が湧くからです。相手の選択をすべて受け入れるつもりでなく、同調を求めている場合が多いのですね。ですから、相手に伺いを立てるときは、初めに複数の「何」を用意してから選択肢してもらう気遣いが必要なのです。そして、答えてくれた相手の「何」は却下しないでくださいね。

 



バックナンバー:

Vol.51　「事故物件」という言葉による心理的影響

Vol.50　「祭祀財産」にも相続税がかかるのです

Vol.49　不動産の売却希望者の増加

Vol.48　ロビーも駐車場はガラガラなのに・・・

Vol.47　コロナによる気づきと、価値観の変化