加盟店キーパーズコラム『遺品整理屋は見た! Vol.55』
遺品整理の事前相談者の死
先日、関東のある病院のソーシャルワーカーの方から私宛に電話の着信がありました。
病院の名前を聞いて、もしかして...と、悪い予感がしたのですが折り返しの電話をすると、残念なことにその予感は当たっていました。一度でも、お会いしたことのある方の遺品整理は、遺族に近い気持ちになり遺品を整理するときにその方のお顔を何度も思い出してしまうので辛いものです。相続人である、お二人は関西にお住いだったので、出来るだけ迷惑を掛けたくないと考え、事前に出来る手配はしておきたいと、ご本人は私どもや葬儀会社も病院に呼んで万が一のための相談をされていたのです。しかし、仕事としてはプラスなのですが、やはり2週間くらい前に会ったばかりの人の死に複雑な思いはしばらく続きました。
バックナンバー:
Vol.54 毎年、頭の痛いカレンダー制作
Vol.53 さぼれるということ
Vol.52 「何」の選択肢を事前に用意するという気遣い
Vol.51 「事故物件」という言葉による心理的影響
Vol.50 「祭祀財産」にも相続税がかかるのです
Vol.49 不動産の売却希望者の増加
Vol.48 ロビーも駐車場はガラガラなのに・・・
Vol.47 コロナによる気づきと、価値観の変化